ストリートパンクスの間で「帝王」の異名を持つバンド“GASP”は、その夜も東京・新宿のライブハウスLOFTで過激なギグを展開していた。中でもヴォーカルのトーイ(藤井冬威)は、その場に居合わせた歌手、哀川陽司を巻き込んで、派手な大立ち回りを演じていた。陽司のマネージャー加藤か志子は、騒ぎに戸惑いながらも、トーイに大きな可能性を感じ取っていた。一方、陽司はプライドを傷つけられ、以後次第にトーイをライバルとして意識していく。そもそも陽司とか志子がLOFTに足を運んだのは、トーイの従妹でアイドル歌手の森が丘園子こと小石川日出郎の差し金だったが、当の日出郎自身、か志子がトーイに見たものの大きさまでを見通していた訳では無かった・・・。か志子は早速、日比谷野外大音楽堂でのギグという一大イベントに備えリハに励むGASPのスタジオにトーイを訪ね、彼一人だけをスカウトしたいのだと告げる。だが、高圧的なか志子に反発を覚えたトーイに、すげなく断られてしまう。しかし、日本最大の芸能プロダクション、加山プロの敏腕マネージャーとして、か志子が黙って引き下がるはずが無かった。加山プロの権威を利用して、GASPの野音ギグを哀川陽司のコンサートにすり替えてしまったのだ。事情を知ったGASPのメンバーに広がる動揺・・・そして分裂。どうなるGASP?そしてトーイは・・・? 全ての思いが、陽司の野音コンサート開始と同時に弾ける!!
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